妊娠中の経過 逆子を繰り返す

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恥ずかしい話、私は昔から外からの評価を気にするタチだ。それは学校の成績しかり、仕事の評価しかり。それも人から気に入られる、褒められるという主観評価以上に、数値での評価を気にする。テストの成績や資格取得などある程度の結果を出して安心、満足するタイプだ。

そういうわけで自分の妊娠にケチがつくことに耐えられない私は初期からの様々な検査に何も引っ掛からず、体重増加や栄養バランスも褒められてばかりで妊娠後期に入るまでは満足、安心しきって過ごしていた。

しかし中期の終わりの頃、エコー中に医師からまだお行儀が悪いですね〜と告げられ、ようは逆子だということだが、この時点ではそんなに気にしていなかった。次の検診では頭位に戻って油断していたら、その次の検診でまた逆子になっているという。その日から寝る向きに気をつけたり大きなお腹で結構きつい逆子直しの体操をしたりの日々が始まったが、検診のたびに逆子を指摘され、毎回のように助産師さんが別室で逆子直しの外回転術を施すようになった。これは熟練の助産師さんだけが施せる技で、胎児はその場では一旦頭位に戻るのだが、数日でまた横になったりひっくり返ったり落ち着かない状態を繰り返して、精神的に苦痛だった。もちろん人より検診回数は増え、外回転術の度に費用もかさんだ。

そして私はクルクル落ち着かない胎児にだんだんイライラするようになったのだが、この時初めて自分が気をつけたり努力してもどうにもならない事があるとまだ見ぬお腹の子から教えられたように思う。産後、逆子どころではない凄まじい試練が待ち構えていたのだがこの時はまだ知る由もない。

 

逆子を直すために

張り止めの服薬

逆子体操

外回転後の腹帯

以上3点は病院側からの指示だが、張り止めに関してはお腹の張りはそんなに気にならなかったし、副作用を調べて怖くなったので自己判断でやめてしまった。

逆子体操は継続したが、かなりきつい体勢でストレスが半端なかった割に効いたのかは微妙だった。 

腹帯は肌が弱くて痒みが出てお腹がかぶれたのに加えて、腹部を圧迫することにより足がむくみ、身体がしんどくなったので、これも数日でやめてしまった。病院の言うことを聞かないのはどうかと思ったが、心身のストレスになるようなことはなるべく避けたい妊娠中なので、後悔はない。

 

お灸

足の小指の外側にある至陰というツボに毎日お灸を据え続けた。

 

温める

飲み物は常温以上、夏場もレッグウォーマー着用、毎日シャワーでなく入浴で温めることを意識して過ごした。

 

言い聞かせ

最後にはなんだかんだこれかなと思う。私以上に夫が毎日のようにお腹に向かって、頭下だよーと声をかけ続けた。

 

神頼み

氏神様のところに頻繁にお参りに行きお願いした。あとは、お墓参りに行き御先祖に妊娠の報告と安産をお願いした。

 

最終的にいよいよ37週で帝王切開が決まったが、手術日当日にエコーで直っていることが判明し、そのまま帰宅となった。

しかしその後39週でまたも逆子になっていたため、その場の外回転術で戻ったものの、逆子状態で破水したら危険との判断で、くだんの計画分娩になった。

 

言い聞かせとか胎教とか、全くやる気がなかったが、妊娠中は不思議な現象が度々起きたり、産後も赤ちゃんには何か科学的には説明できない力があると感じる時がある。

臨月にたまたま胎内記憶で有名な池川明先生にお目にかかる機会があり、その場で胎児に語りかけをしたところ、まるで返事をするかのようにリズミカルな胎動が返ってきたのには驚いた。

最後の最後には胎児は頭位になり、計画とはいえ夫がいる土曜日を選んだかのように元気に素早く出てきてくれた。

 

 

産院選び 和痛分娩という選択

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産院選びの基準と経緯

妊娠がわかったら、まずはどこで産むかを決めなければならない。出来れば妊娠前からしっかりと下調べをして産院を決めておいた方がいいと思う。

なぜなら妊娠中にあちこち通いながら決める時間的余裕はないことが多いからだ。

人気の産院は妊娠初期のうちに枠が埋まってしまっていることもある。

個人病院、総合病院、助産院、はたまた自宅出産と、選択肢はあり、それぞれのメリットデメリットをよく比較検討すべきだった。

独身時代から友人知人に繰り返しお産の壮絶な痛みについて聞かされてきた私の場合、とにかく痛いのは無理!無痛分娩一択だった。

妊娠発覚後はかかりつけの総合病院の婦人科で最初の診察を受けた。施設は綺麗だし医師にも不満はなかったが、希望していた無痛分娩は取り扱っていなかったので、見送ることにした。

そこから無痛分娩の施設を探したのだが、日本ではとにかく少ない。予定日より早く陣痛が来て麻酔が受けられず、心の準備もないまま普通分娩という話も聞くので、とにかく24時間無痛可能の麻酔医が2名以上いるところと思って探したが、存外少ない。

何とか通える範囲で見つけたので行ってみたが、結果として候補から外すことにした。

理由は2つ。

1つ目は待合室の観葉植物が枯れていたから。

そんな事と思われるかもしれないが、植物に神経が行き届いていない病院が、患者にも細やかに対応してくれるか疑問だった。後から考えればトイレもあまり清潔感がなく、受付の応対と電話応対にも一貫性がなかったりもしてあまりいいイメージを持てなかった。

2つ目は看護師が横柄だったから。

待合室で待っていると、〇〇さん!と名前が呼ばれた。私の名字ではあったが、よくある名字でもあったし下の名前が違ったので1度目は聞き流した。しかし誰も反応せず、再び看護師が同じ名前を大声で呼んだ。私はまさかなと思いつつもすみません、〇〇ですが、下の名前は〇〇ですが、私の事でしょうかと尋ねた。するとその看護師は怒って〇〇さん!何度も呼んでますけど、早くして下さい!と言ってきた。でも、名前は〇〇なんですけど、というとああそうですか、すいません、早く入ってくださいとイライラした様子で促してきた。このやりとりでここはないなと決定付けられた。ちなみにこの看護師は金髪に染めていて、別にそれが悪いとは思わないけど、何となく肌に合わない雰囲気だったので以来通うのはやめた。

それで硬膜外麻酔の無痛を扱っている病院はなかなか見つからなかったので和痛分娩を取り扱っている産院を結果として選んだ。

理由は、上記とは逆に花壇も受付の切り花もいつも美しく保たれていたから。

お陰様で通院中も嫌な思いをすることなく、何より無事に元気な子を産めたのでそれだけで感謝しなければいけないと思っている。

 

和痛分娩は痛くないのか

私が選んだ和痛分娩とは、陣痛がきたらお尻の筋肉に痛み止めの注射を打ち痛みを軽減するというもの。これは実際麻酔医ではなく看護師さん、助産師さんが1時間おきくらいに打ってくれた。そのためかこの産院では産婦全員に麻酔を施しているそうだ。痛み軽減と、麻酔によるリラックス(というかやや意識朦朧)でお産が進みやすく、結果安産に繋がりやすくなるというメリットがあると説明された。

実際私のお産も初産にも関わらず記録上約5時間で、朝から始まり昼過ぎには終了してあっという間感が強かった。

肝心の痛みはどうかというと、私の場合は色々あり最初から陣痛促進剤を使っての計画分娩となったが、促進剤を倍量投与された終盤1時間弱は結構痛かった。とはいえ事前に聞いていた夫に当たり散らしたり助産師さんに悪態つくレベルではなく、歯を食いしばって自分で腰をさすって痛みを逃せるレベル。陣痛と陣痛の間は麻酔のせいかうとうとして、痛みの波の時に起きて自分で腰をさすったりしているうちに中盤までは辛いことはなくあっという間だった。

たださすがに分娩台に上がってからはあまりの痛みに顔を歪めて痛い痛い痛いとうめいた。そして助産師さんに、声を出さない!と一喝されてしまったが、私にしてみれば声を出すことで痛みの発散といきむための力を出してるのだからそのくらい大目に見てほしかった。もしかしたら他の人はその程度の声すら出さないのかもしれない。何故そんな痛かったのかというと、分娩室に入って5分で産まれ、最後の麻酔が効く暇もなかったからだと思う。最後は二の腕に注射されたが、ほぼそれと同時に出てきた。それと予想外だったのは、完全に油断し切って赤ちゃんとの対面中に2回目の激痛がきたこと。再び痛い痛いとうめいたら、助産師さん、笑顔で胎盤出ましたよ〜と。胎盤出る時も痛いなんて知らなかったので面食らった。

まとめると、和痛分娩は陣痛の時間大幅削減、痛みも軽減、産む時はそれなりに痛い。でも短時間なので耐えられるレベル。

余談だが、先程ちらりと触れた計画分娩に関して、誕生のタイミングは胎児に任せたかったので非常に不本意であった上に、この前処置のラミナリアやらバルーンやら内診やら何やらが激痛過ぎて軽くトラウマレベルだった。

診察の椅子の上で小刻みに震えながら耐え、しかもそれをお産前日16時、21時、当日7時と3回も経験しなければならず、私にとってはお産そのものよりも前処置の方が辛かった。

 

ブログ再開 新しい家族

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長い間ブログが書けなかったのは、このブログのメインだったワインが飲めなかったからだ。

2020年の春に懐妊に気づき、その年の暮れに女の子を出産した。

それからは嵐のような怒涛の日々を送り、3ヶ月が経った頃から、ようやく舵取りが出来るようになって自分を取り戻したように思う。

これからまたゆっくり自分のペースで更新していきたい。

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京都旅行記③〜最終日 お土産

イノダコーヒー本店

3日目の朝。

京都の朝食の定番中の定番、イノダコーヒー本店へ赴いた。

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私のオーダーは毎度同じで「京の朝食」。
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夫はミートローフセット。
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ここのコーヒーは初めからミルクと砂糖が入って出てくるので、普段は専らブラックで飲むコーヒーだが、イノダコーヒーに来た時だけは何となくお店の流儀に従って甘いコーヒーを飲むことにしている。

イノダコーヒーが好きなのは店内が広くてとても落ち着くところ。お手洗いの前の廊下にはインコやオウムのいる鳥籠もかかっているし、中庭は緑が豊かだし、様々な座席があって座る度に新鮮な気持ちになれる。そして新聞も置いてあり1人でもゆっくり過ごすことができる。

それと、基本的に年中無休で朝7時から営業しているところも朝の早い旅行者にはありがたい。

ちなみに入ってすぐ右の大きな丸テーブルは京都の旦那衆が集っていて、地元の常連客用の席になっているようで、そんなところも観光客には面白い光景なのだ。

 

最終日なので散歩を兼ねて朝からお土産を買って歩く。

錦市場でおすすめのお土産

イノダコーヒー本店を出てのんびり10分くらいで錦市場に着く。

近喜 生麩

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まだ8時半頃だったので錦も開いているお店が少ない。そんな中お目当ての近喜が開いていた!

ただし並んでいたのは生麩だけ。粟とよもぎの2種類をいつも通り買って帰る。

錦には他にも生麩のお店がいくつかあるが、私は断然こちらのものが好きだ。

以前滋賀の夫の実家に買って行った時も大層喜ばれた。柔らかくて、風味豊かで大好きな味だ。

この店では他にもひろうす、揚麩、麩饅頭をお土産によく買う。京都にいた頃母がよく買っていたのでそのまま真似をしている。

ひろうすは煮物にしてももちろん美味しいけれど、旅行後の疲れが残っている時にはトースターで温めてそのまま食べたりショウガ醤油で食べたりする。

揚麩は薄く切ってそのまま温燗のアテに。

見た目は地味だけど、噛む度にジュワッと旨味が溢れてたまらない。

こういうお店や商店街が近所にあったら本当に楽しいのに!といつも思う。

 

亀末廣


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ホテルの冷蔵庫に生麩を預けて、また近場を散策する。

デパ地下にも支店も出していない老舗の和菓子屋さん、亀末廣。

どっしりした京都らしい店構えで、丁寧に接客して貰い、羊羹の琥珀(クチナシで色付けした黄色い羊羹)

、絹のしずく(和三盆の落雁)、一休寺(玄米落雁)を購入した。

本当は生菓子も食べたかったけど、まだまだ暑いので持ち歩きのことを考えで断念。
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桐箱入りの上品な佇まい。


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絹のしずくはほろりとした食感で納豆がアクセントになっている。

琥珀は透き通るような甘さ控えめの涼やかな味わい。

写真にないが、一休寺は芳ばしく、お店の方に教えてもらった通りコーヒーにも合いそうな味わい。

亀末廣は朝8時半から営業なので朝の散策の際にも立ち寄れる。次回はぜひ美しい生菓子も買ってみたい。

 

ファイブランとル・プチメック


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9時の開店に合わせて続いて人気のパン屋さんへ。

どちらもイートイン(プチメックは外のスペース)出来るので焼き立てを朝食にと思ったのだが、9時まで待てなかったのでお土産用にした。

パン好きなので爆買いして、帰宅後しばらくパン祭り状態だった。

プチメックは日比谷店もあるみたいなので、東京に行った時は是非買いたい。

 

志る幸


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チェックアウト後は早めのランチに志る幸へ向かう。

ちなみにこの時もスーツケースは三井ガーデンホテル京都駅前まで1つ300円で届けて貰うサービスを利用して身軽に歩く。本当に便利だ。

心身共に元気な時には気づかないのだが、妊娠してからちょっとした事ですぐ体調に変化がある中、ここの食事は身体が喜んでいるのがよくわかった。

白味噌の甘いお味噌汁は通常はお豆腐だが、追加料金で色々アレンジできる。私は毎度おとしいもを頼んでいて今回もそうしたが、夏なので夫の頼んだ通常のお豆腐の方が良かったかもしれない。他にもはもやくじらも気になるところだ。

よくこういったお弁当を頼むと1品くらい微妙に気に入らないおかずがあったりするのに、志る幸では全てが唸る程美味しい。いつもは母と2人で来るが、初めて来た夫の口にも合ったようだ。

着物を着た女性が一人で食べていたりするのもこのお店によく似合う。

 

点邑

 

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食後は天ぷらの点邑へ、お弁当を取りに向かう。

ちゃんと帰りの新幹線での夕飯も手ぬかりなくリサーチ済みだ。

ちなみに京都へ行く前に毎度熟読する婦人画報の京都本があって、今回のセレクトもその中から。


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赤出汁付きが嬉しい。
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大満足の贅沢お弁当で旅を締めた。

 

 

そして翌朝からはパン祭り。
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プチメックは全体的にチョコレートやドライフルーツを使ったパンが美味しくて、ファイブランはハード系のパンが好みだった。

冷凍したパンは例によってせいろで蒸すとふっくら焼き立てのようになり、朝から幸せな気持ちになれる。

 

京都旅行記②

2日目はいよいよ今回の旅の主目的である修学院の散策だ。

修学院には修学院離宮があるが、これまで見学したことがなかった。修学院離宮を見学するためには事前の申し込みが必要である。今はWebでも簡単に申し込み状況の確認と申請ができるので便利である。

平時は65名くらいのツアーで各回回るらしいが、今は密を避けるため1回15名に制限されている。

1ヶ月前の予約で、既に残り枠が5名となっていたので慌てて申し込みを済ませた。

スマート珈琲

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さて、当日の朝食には朝8時から営業のスマート珈琲を選んだ。

ここの名物はフレンチトーストで、厚みがあり甘さも程良くてとても美味しかった。夫いわく過去最高のフレンチトーストだそうで、翌日も行こうとしていたくらいだ。ミックスサンドイッチは卵が分厚くマスタードも効いていたし、自家製プリンは母が昔作った焼きプリンを思い出すレトロな味わいだった。

昭和7年創業のレトロな店内も落ち着くし、アーケードの中なので天候に左右されないのも良い。

食後、京都市役所前から修学院へはバスで向かった。

修学院離宮にアクセスできるバス停は修学院駅前、修学院離宮道、修学院道と3つあるので出発地から近いバス停と照らし合わせて選ぶと良い。今回気づいたのだが、市バスはどこまで乗っても230円均一なので移動距離が長い場合はお得だ。

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修学院道で降車して、住んでいたマンションへと向かう。マンションを無事外から見学して、古い商店や家が残る街並みを見て、きっと35年前とあまり変わっていないのではないかと推察した。

鷺森神社

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そして、小さい頃と同じように鷺森神社を散策した。

神社へ続く参道は緩やかな登り坂なのだが、階段の段差がスロープになっているのでベビーカーや車椅子でも問題なさそうだった。両脇には紅葉が植えられていて気持ちのよい参道だ。

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本殿の前には6つくらい祠があるのだが、私は小さい頃全部順繰りに鈴を鳴らしてお参りしていたらしい。今回ももちろん全部にお参りした。

 

それから、こちらには夫婦円満の石があったので、神頼みしてお守りも買った。効くといいのだけれど。
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曼殊院

鷺森神社から更に登って、曼殊院を拝観する。

昔は本当に静かだったらしいが、最近では紅葉シーズンには観光客でごった返している。

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11時からの修学院離宮見学の時間が迫っていたためやや早足で拝観を終えると、曼殊院から離宮へは下り坂なのですんなり着いた。

修学院離宮

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この辺りから雨が止み晴れ間がのぞいて本格的に暑くなってきたが、離宮は高台にあるためか時折吹く風が気持ちいい。

なんと離宮の敷地には水田があって、周辺の農家に貸してお米を栽培しているという。

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宮内庁の職員がスポットスポットで興味深い解説をしてくれる。

離宮の中は広大な敷地で、建物から建物への移動も大変である。輿に乗って移動したのだそうだ。一方で敷地に対して建物や部屋数は意外な程小規模に思えた。庭や池を見て歌を詠んで過ごしたというが、ここで過ごした貴族はさぞ寂しかったのではないかと余計な心配をした。

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修学院離宮の歩き方

ガイドブックにはあまり載っていないであろう歩き方のコツ

  • 見学は1時間ほどかかる。バス停や電車の駅から離宮までも登り坂で、更に離宮敷地内も登り坂があるので歩きやすい靴で行くこと。
  • 最初に参加者が待機する場所に無料のコインロッカーがあるので、荷物は置いていくといい。
  • 雨天の場合、傘は貸し出して貰える
  • 途中喉が乾いてくるので水など予め持参すると良い

 

小林家

修学院離宮を出て坂道を下りながらすぐ右手にあるそば、うどん屋さんで昼食をとった。 

冷たいお茶でクールダウンし、私はこの店の中でもお高めのメニュー、やまかけうどんを注文した。

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と言ってもこれで800円という衝撃の価格だ。

夫は500円の卵うどんだったが、どちらも出汁がきいて普通に美味しくて大満足だった。 

15分ほどかけて修学院離宮道のバス停まで下りて、この後本当は北山の方まで散策したり、生まれた産院を見学したかったのだがこの時点で既に疲れが出始めていたので一度ホテルに戻ることにした。

本当に、妊娠してから疲れやすいし無理をすると身体にテキメンに出るので困る。

 

石黒香舗

夕方すっかり元気になり、御池のホテルから河原町方面に向かって、三条通を散策する。

お香のお店を発見し、買い物する。

夫はお香が大好きで、テレワークの時は書斎で白檀のお香を焚いたりする。

このお店はにおい袋の専門店だ。

香りの種類も数種類あり、一通り試したところオリジナル香が一番好みだったので、夫は好きな柄の巾着を選び買い求めた。

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彼専用のクローゼット内にあるハンカチの収納ケースの中に忍ばせて香りを楽しんでいるようだ。

そこへ布マスクも一緒に入れてあげた。暑い中マスク大変だけど、香りで少しは癒されてくれることを願う。

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それとは別に、我が家にはウールの服や肌着が多いので虫除け香を購入した。ベビー箪笥にも入れるつもり。

 

永楽屋

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お昼が軽かったので夕飯まで胃が持たず、たまたま入った喫茶だったが、京都の和菓子のレベルの高さに舌を巻いた。

わらび餅は出来たての提供なので15分程待ったのだが、期待を裏切らないおいしさだった。どちらの甘味も甘さが上品で透き通るような美味しさだった。

 

はちべー

このお店はもともと母の紹介で一度行って気に入ったため、今回は2度目の来店。

一言で表現すると、ホルモンを上品に食べさせるお店。

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臭みは全くなくて、どのお料理も工夫が光る。

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この煮物は特に絶品。
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お肉の柔らかいこと。ホルモンであることを忘れる。
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締めの麺も最高。
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シャーベットは季節によって変わり、前回は冬だったので柚子、今回は桃だった。

お店の場所は高島屋の近くで、アクセスも良好だ。

コース料理は1万円でお釣りが来るので、せっかく京都に来たから美味しいものを食べたいけど、あまりに敷居の高いお店はちょっと…という時にぴったりだ。

次はいつ食べられるだろうか。。

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京都旅行記①〜夏の京都の歩き方〜

ブログの更新が滞っていた間、お腹に子を授かり、あれよあれよと妊娠7ヶ月で安定期も終盤に差し掛かっている。

妊娠してから、意識はうちへうちへと向かい、自分の内面と向き合ったり幼い頃を回想することが増えた。

私は湘南に住んでいるが、出身は京都である。

自分が生まれ、幼いころを過ごした左京区の修学院近辺をのんびり散歩してみたくなり、先日二泊三日で旅行してきた。

 

武信稲荷神社

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旅行の目的の一つは、ここを訪れることだった。

全国的に名付けで有名な神社である。

場所は二条の駅から商店街を通って5分強歩いたところにあり、京都駅からもアクセスしやすい。

京都には名だたるお寺や神社があるが、武信稲荷神社のことは知らなかった。

住宅地の静かな環境で、境内はそんなに広くないが木がたくさんあり気持ちの良いところだった。

名付けは遠方の場合、郵送やFAXでも受け付けてくれるようだ。

 

プレマルシェオーガニック 

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三条商店街にはプレマルシェのお店が数軒ある。

我が家の猫たち用の水飲み皿には森修焼を選んだのだが、この森修焼をはじめ、自然食品やオーガニック化粧品などをたくさん取り扱っているお店で、以前から気になっていた。 

ここのオーガニックのジェラートの評判が良いので是非食べたかったのだが、時間が合わず残念だった。

店内をゆっくりと見て回り、自分達へのお土産に不思議な形をしたグラスを2つ選んだ。

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中にはフラワーオブライフと呼ばれる柄が入っていて、良い波動を出しているとか何とか。

その効果は私には今のところ分からないが、夫は満足気に水やノンアルコールビールを注いで飲んでいる。

私としてもこの窪みが手にフィットして持ちやすく、重みも適度で気に入った。

 

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近頃流行りの高級食パン専門店。

ひっきりなしにお客が訪れていたが、ここは京都以外にもたくさんお店があるようなので購入は見送った。

三條若狭屋

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堀川通に突き当たる商店街の出口にある三條若狭屋に立ち寄った。祇園祭の稚児もちで有名だが、今回は干菓子を買い求めた。

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どちらも常温で1ヶ月以上日持ちがする。

夏はどうしてもお土産に生ものは避けがちで、こういったお菓子はありがたい。

この後下鴨神社へと移動するのだが、バスの乗り換えがよくわからず、電車で鞍馬口から向かったものだから、炎天下の中歩き回って体調を崩した。

結果として下鴨神社境内のお茶屋で休んで終わってしまった。

9月といえど残暑が厳しい。夏の京都の旅行は早朝と夕方に活動するに限る。

 

麺屋 坂本

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鞍馬口でランチにたまたま入ったラーメン屋はあっさり系でチャーシューも柔らかくて思いの外美味しかった。

午後は時間とエネルギーを消耗してイライラしながら宿に早めに向かった。

 

三井ガーデンホテル京都三条

今回は新幹線とセットの激安プランで予約したのだが、とにかく立地が良い。烏丸御池の駅からすぐだし、バス停の三条烏丸からもすぐでどこへでもアクセス抜群だ。錦市場まではゆっくり歩いて15分くらい。イノダコーヒー本店にも近い。

部屋は普通にビジネスホテルなのでホテルでのんびり過ごすという感じではないのだが、清掃は行き届いているし、表通りから1本入っているので夜間も静かで快適だった。

そして便利なのが1つ300円のバゲージサービスだ。行きは三井ガーデンホテル京都駅前に荷物を持っていくとチェックインまでに三条に送り届けてくれる。帰りはチェックアウトの際に荷物を預けて京都駅前で受け取る。

何より助かったのがホテルの立地が良いので観光に疲れた時に休憩に戻って来られるところだ。荷物持ちの夫はお土産を置けるし(部屋に冷蔵庫もあるので食品も大丈夫)、私は久々の盆地の暑さに洗礼を受け汗かぶれが酷かったので、シャワーを浴びて着替えられたのはありがたかった。

一つだけ不満だったのは何故かスーツケースを置くラックがなかったこと。テレビ台も狭いし他に荷物台もないのにどこへ置けというのか。フロントに連絡したら持ってきて頂けたので事なきを得たが。

 

 

なな治

夕飯までに何とか体調も機嫌も回復し、歩いて向かった。

串揚げ屋である。

小さなお店でおそらくご夫婦で切り盛りしている。

串揚げはどれも変わり種で面白く美味しく、それ以外の1品料理もそれぞれ美味しかったのだが、いかんせんポーションが小さめ。お酒を飲めない身としてはなかなかお腹が膨れず、飲みたくなるメニューが多く辛かった。こちらは夫の郷里である滋賀のお酒を多く揃えているので、次回は是非飲める時に出直したい。そして元気にはしご酒する時にも良さそうなお店だ。

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教訓

  • 夏の京都を歩く時は、早朝と夕方を中心にする。特に神社やお寺は朝から開いているので朝がおすすめ。昼間は美術鑑賞や室内でのショッピングなど。休憩と水分補給はこまめに。

 

  • 京都駅前からのバゲージサービスのあるホテルやカード会社のサービスなどを調べておいて活用し、街中を身軽に動けるようにする。

 

  • お酒を飲めない旅行では、ノンアルコールのペアリングがあるようなコース料理にするか、あまりお酒を飲みたくならない食事メニューを選ぶ。カレーやおばんざいなどか。

 

  • でも祇園祭は別として夏場は観光客も少なめなのでどこもゆったり見て回れるのは利点だ。

 

誕生日のバーベキュー~ボルドー不作年の1stワインと良年の2ndワイン

端午の節句としょうへい

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今年のゴールデンウイークは後半天気が不安定だったこともあり、ほとんど自宅から出なかった。この時期の湘南は、例年バーベキューや海岸での様々なイベントに来る県内外からの観光客でにぎわうが、今年はさすがに穏やかだった。

端午の節句はまさかの実家に兜が飾られていた。弟のためではなくしょうへいのためのようだ。

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さて、毎年ゴールデンウィークの頭にある4月30日は実母と義父の誕生日である。偶然にも同じ誕生日なのだ。更に、保護猫で誕生日不明のしょうへいも、大体4月末から5月の初めの生まれと推定されたことから、毎年一緒に4月30日にお祝いすることにしている。

昨年は義父の古希のお祝いに夫の兄弟家族が皆集まったのだが、今年はこちらからは三崎のマグロを送った。滋賀の両親は海の幸をとても喜んでくれたようだった。

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実家のバーベキュー

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私の実家では毎年家族の誕生日には自宅でワインを開けてお祝いする風習がある。

特に母の誕生日は良い季節なので庭でバーベキューをすることが多い。

バーベキューと言っても、うちのバーベキューは各々がカルビ肉を焼いて焼き肉のたれにつけて食べるコリアンスタイルのバーベキューではない。

バーベキューは基本的に火起こしから父の仕事で、Weberのグリルコンロの前に立って固まり肉を焼いて切り分けたり、果ては締めのパエリヤまで休まず調理し続けている。

その間基本的に娘の私やゲストは座ってワインに舌鼓を打ちながら次々に焼ける肉や、あらかじめ用意されている冷菜を平らげるのみである。

だから私は実家のバーベキューが大好きであるし、招いたことのある私の友人達からも大変評判が良い。

さすがに今年はゲストは呼べなかったが、両親と近所に住む娘夫婦の我々だけで両親宅のウッドデッキでひっそりとバーベキューをした。

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私からの誕生日プレゼントとして、魚屋でイサキを1尾買っておいたので、簡単な魚料理をつくった。

予め鱗とおなかを取ってもらったイサキの中にレモンの薄切り、玉ねぎ、ハーブ類をつめて、背中にも3本切り込みを入れてレモンをはさみ、全体に塩胡椒し、白ワインをまぶし、バターを散らしてアルミホイルに包んでグリルで蒸し焼きにする。

ちなみに上記のレシピは、イギリス人の料理家ナイジェル・スレーターが以前スズキで作っていたのをうろ覚えでアレンジしたものである。

店頭でイサキを見たときに、何となく見た目がスズキに似ている感じがして聞いてみたところ、イサキもスズキ目なのだそうだ。ただし、スズキよりもずっと脂がのっているとのこと。

今回使ったハーブは実家で育てられているイタリアンパセリとタラゴン。タラゴンはオムレツに入れても美味しいそうだが、魚にもとてもよく合った。他にもディル、タイム、フェンネルも良さそうだ。

合わせたワイン

天地人ムルソー 2008

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これぞムルソーといった飲みごたえのあるしっかりとしたボディで、12年の熟成を経てもまだまだ若々しかった。

イサキは美味しかったけれども肝心のワインとは相性がいまいちだった。

バーベキューでムルソーなど樽香の効いた複雑なシャルドネを飲むなら、パセリのみじん切りを入れたガーリックバターでさざえやアワビを焼くのが良いだろう。エスカルゴバターのように。

逆に今回のイサキにはヴィーニョベルデとか、フェウド・アランチョのグリッロなどもっとカジュアルで爽快なワインを合わせたい。

オー・ド・ポンテ・カネ 2009

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シャトー・ポンテ・カネの2ndワイン。

カシスや杉の木、ブラックベリーなどの香りが立ち込め、シルキーなタンニンが心地よく余韻も長く素晴らしい状態だった。

このワインは2013年にシャトーヴィジットした際に直接ポンテ・カネで購入し、航空機で持ち帰ったものだから限りなくベストな状態に近い。

同じように現地で購入した2007年の1stラベルを昨年開けたのだが、今回の2ndの方がずっと美味しく感じられた。

開けた時期にずれがあるので厳密な結果ではないが、今回に限って言えば不作年の1stと良年の2ndでは、後者の方がより美味しいという結果になった。

もちろん合わせたのは和牛のステーキだ。サーロインとフィレを食べ比べたが、フィレの柔らかさにワインのテクスチャーがとてもよく合った。

 

食後のプチ・ケーキは葉山のサン・ルイ島のもの。4人だと3つずつ選べるのでとても楽しい。

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今回はステーキ肉もケーキもワインも取り寄せたチーズ熟成士のチーズも、誕生日の母自ら用意していた。

同様に、滋賀の母も自身の誕生日をこちらで祝うために数か月も前から高価なワインを3本も送付し準備に余念がなかった。

私の身近なところでは女性の方が下調べや段取り力に優れ、行動力もあるようだ。そしてそれは家族と楽しい時間を過ごすためだったりする。

 

 

 

れんげの1歳の誕生日

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4月13日は我が家の2匹目の保護猫れんげの1歳の誕生日だった。

本当は同じ誕生日の義母と合同の誕生日ワイン会を開く予定だったが、今年はやむを得ず見送ることに。。

そんな中、譲渡主さんからポストに豪華なプレゼントが届き、夜は手作りおもちゃで大盛り上がりした。

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先住猫しょうへいの分の手作りのバンダナ首輪まである。


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一般的に猫は1歳の時の体重を保つと良いと言われている。これまで食いしん坊なれんげには体の大きいしょうへいと同じだけの餌を与えてきたが、これからは少し減らした方が良いのだろうか。

それにしても本当に本当に仲良しの2匹。

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人間も見習いたいものである。

私は時々どちらかの猫にイラっとさせられることもあるのだが、(洋服を破られたり、早朝おなかに飛び乗られたり、キッチンの鍋をひっくり返されたり・・・)そうするともう片方の猫は空気を読んで癒してくれる。

2匹いることにより 結構バランスが取れていると感じる。

この日は新しい猫じゃらしで遊び、エビフライキッカーを蹴りけりし、れんげには長時間のブラッシングもしたためか、大変に上機嫌で翌日も嬉しそうな顔をしていた。

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猫もおもちゃに飽きたり餌に飽きたりするので、定期的に刺激を与えてあげることの必要性を実感した誕生日となった。

ナイジェラ・ローソンの鶏肉とグリーンピースのオーブン焼き

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メモ

Dlifeが終了してしまい大ショックだが、幸い海外レシピの番組は録画してあるので、試したレシピは順次レシピカードにまとめていこうと思う。

美人料理家ナイジェラ・ローソンの鶏肉とグリーンピースのオーブン焼きのレシピの特徴は、普通なら風味づけに白ワインを入れそうなところにドライベルモットを使うところだ。

ドライベルモットは白ワインをベースに様々なハーブを漬けて酒精強化したもの。なので1本買うと普通のワインと違い酸化のスピードが多少は遅いので、いちいちその日飲むワインから料理用の酒を使うというもったいないことをしなくて良いし、また、料理用の安いワインを別に買い、冷蔵庫でいつまでも放置されるということもない。

これまで洋食のレシピで、ワインを入れるべきところを日本酒で代用したことがあったが、このレシピを知って以来ドライベルモットを使うことにしている。

ちなみにこのレシピは白ワインやベルモットの代わりにチキンストックを入れるのもおすすめらしい。

本来のレシピでは焼き時間は1時間15分だが、私は様子を見ながら40分ほどでちょうど良い。ダッチオーブンを使う場合は25分で十分だった。

ディルはないのでイタリアンパセリとタイムなど庭にあるもので代用している。

合わせるワイン

ディルを使っているし、ドライベルモットのハーブフレーバーも効いているので、すぐに思いつくのはサンセールなどのソーヴィニヨンブラン。鶏もも肉のボリュームに合わせて白ワインでも軽すぎないもののほうが良いかもしれない。

シャンパンに合わせたこともあったし、(その際は仕上げにバターを入れた)ルナーリアのロゼも良かった。

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けれど今回合わせたのは自然派ワイン2種類だ。

ラ グランド コリーヌ

ル・カノン・ミュスカ・ダレクサンドリー

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岡山県の「大岡」さんがつくるワインだから「グランド・コリーヌ」わかりやすい。

ぶどうの品種はマスカット・オブ・アレキサンドリア。これって、フルーツ大国の岡山県の、生食用のおいしいマスカット・・・。本格的なワインのぶどうは、食べてみても美味しくないことが普通だと思っているので、飲む前は味の想像がしづらい。

栓も、コルクやスクリューキャップではなく瓶ビールなどと同じ王冠タイプ。

HPを見ると、ワインは立てて保存し、飲む前に冷蔵庫でよく冷やせとある。

慌ててセラーから取り出し冷蔵庫に移したが、立てて保存の意味が何となくわかったのは、寝かしていた間におりが瓶の側面にべったりと張り付いていて、立てたら一気に舞い上がった。ノン・コラージュ、ノン・フィルター、二酸化硫黄不使用。

香りはマスカットそのもので甘いが、飲み口はしっかりドライだった。アルコールは8.5%と低く、普段ワインを飲み慣れない人にも飲みやすそうな印象。

爽やかな微発砲で、温泉から出た後の食前酒にしたいと思った。

lagrandecolline.fr

 

ラ・ビアンカーラ サッサイア

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自然派ワインの作り手の中でも有名なアンジョリーノとアレッサンドロ・マウレのワイン。

フローラルな印象で、質感としてはオイリーでミネラリーなワイン。するすると飲めてしまう優しさがある。調べてみると「ワイン界のポカリスエット」の異名を持つらしい。たしかに、塩っぽさと飲みやすさはぴったりだ。

 

vinaiota.com

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うっかり余らせがちなパクチーをもっと活用できる 目先を変えたレシピ3選

パクチーは個性が強いハーブなので、用途があって買っても最後まで使いきれずに余らせ気味ではないだろうか。

今回はそんなパクチーを活用した簡単で美味しいレシピをご紹介。

タコのセビーチェ

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茹で蛸を食べやすい大きさに切って、水にさらしてよく水気を切った玉ねぎのみじん切りと、あればパプリカ、ピーマンなどのあまり水分の出ない野菜のみじん切りを加える。レモン汁、オリーブオイル、塩、柚子胡椒、クミンを加える。最後にパクチーの微塵切りとレモンの皮のすり下ろしを加え全体をあえる。
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非常に爽やかな味わいで、パクチーとクミンが合わさることによりエキゾチックな雰囲気になる。全体的にあっさりした食材だが、仕上げのオリーブオイルでこくも加わる。

このセビーチェにはスーパーのOKで買った500円くらいの安過ぎるカバがとても合った。写真に写っているPASOS DE OROというカバだ。カバ単体だと酸味がきつく、泡が物足りなく感じられたが、セビーチェの風味と合わせるとどちらも止まらない美味しさだ。表示がBRUT NATUREなので、一番メジャーなBRUTよりも残糖量が少ないので、酸味がきつく感じられるのだろう。

カバといえば、主な生産地はバルセロナから内陸に少し入ったところだが、あの辺りではイカやタコもたくさん消費されるので、自然な組み合わせなのだろう。 

更には、イベリア半島はその昔イスラム圏の支配下だったこともあり、クミンやパクチーのようなエキゾチックな香辛料が根付いているのもよく合う要因かもしれない。

カバが安すぎると言っても、現地では外食時にミネラルウォーターを頼むよりもカバのボトルの方が単価が安かったりするので、日本が特殊なのかもしれない。

近所で美味しい地蛸が手に入るので、蛸のアヒージョは頻繁に作るのだが、今回はニンニクをたまたま切らしていたのでセビーチェにしてみたところ、思いがけず美味しかった。

火を一切使わないので、これから夏になるに連れても重宝するレシピだ。

鶏ひき肉のスパイスカレー

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在宅ワーク中は朝昼晩の3食の支度に加え、10時と15時のお茶出しもあり、慣れるまでしばらくはこちらもクタクタだ。

夫は夫で普段のランチなら外食したりお弁当を買いに行く際に外の空気を吸ってリフレッシュ出来るのだろうけれど、在宅ワークだとそうもいかない。書斎から出てきてダイニングに上がってくるだけでは息が詰まるだろうと思い、バルコニーでカレーを食べてみた。

鶏ひき肉のスパイスカレーの作り方は、まずニンニク生姜玉ねぎの微塵切りをこんがり色づくまでしっかりと炒める。そこにひき肉を合わせ、油が馴染んだらカレー粉を入れ、香りが立つまでよく炒め合わせる。その後トマト缶とヨーグルトを入れて軽く煮込む。最後にパクチーを刻んだものを入れて混ぜ合わせる。ガラムマサラがあれば火を止める直前に入れる。

カレーの味は良質なスパイスを使うのはもちろんのこと、最初の玉ねぎの炒め具合が肝だ。ひき肉は合い挽きでも豚挽きでもなんでも良いと思う。

 

蒸し鶏のご飯

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この日の前日の夕飯は鶏肉の鍋だった。濃い目の昆布出汁ベースの鍋のスープが美味しかったので、残りのスープを使って土鍋でご飯を炊いた。炊く際に生の鶏肉(今回はせせり)に塩を擦り込んで、お酒をふったものを上にのせて同時に炊き込んだ。

炊き上がったタイミングでパクチーと、余り野菜(今回はレタスと大根の葉)を素早く入れて10分ほど蒸らす。

仕上げに、昼間近所の薬膳中華でテイクアウトしたよだれ鶏のたれの残りをかけて食べた。残り物を余すことなく利用できて主婦としては大満足した。残り物のない普段は食べるラー油やそのアレンジで代用できるだろう。

これも美味しい!鶏肉の旨味にパクチーの癖がよく合って、全体を引き締めている。あればピーナツを砕いたものをトッピングしたりねぎ系のソースをかけても良さそう。

個人的には夕飯にいきなりご飯ものを出すとお酒が控えられるのだが、夫は全く関係ないようで、前日の白ワインの残り、紹興酒、焼酎と次々と平らげていた。

土鍋で炊き込んだご飯は簡単なわりに見栄えが良いしとにかく美味しいので、ホームパーティーの締めに出しても喜ばれそうだ。

パクチーは、フォーやガパオライスだけではなく色々な料理に使える。一つ気づいたのは、セロリを使うレシピの代用にもなりうること。今後も研究していきたい。

 

ガーデニング 収穫できる庭を目指して おすすめのガーデニンググッズも

収穫できる庭に憧れて


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ハーブとか、薬味とか、ちょっとしたものを庭やバルコニーで摘んで料理に使ったりハーブティーに利用できると、食生活がとても便利で豊かになる。

我が家の庭は南側が山に面しており日当たりがあまり良くない。とはいえ夏の間は太陽が高くのぼることもあり日の当たる時間も増えるし、何より日陰でも雑草が伸び放題になることを思うと、多少日当たりが悪かろうと育つ種は育つことがよくわかる。

さて、隣接する山と調和するように雑木の庭に作庭してもらった、株立ちの落葉樹と宿根草が中心の我が家の庭だが、しばらく生活しているとやっぱり収穫できる実用的な庭がよかったと思えてきた。

庭の一部にレイズドベッドを設けて家庭菜園を楽しむのはひそかな夢だ。

また、実家にはアプローチにブルーベリーの木が数本植わっているのだが、大した世話もせずシーズン中は毎朝採れたてのブルーベリーを食べられるのがうらやましい。

 

地植えが良いかプランターが良いか

究極の面倒くさがりなので、結論としては地植え派だ。

地植えのメリットとしては

  • 水やりがほとんど不要
  • 土を足さなくてよい
  • プランターや鉢を買わなくて良い
  • 肥料も鉢植えに比べるとほとんど不要

ということが挙げられる。

逆にデメリットは

  • 季節によって場所を自由に移動させられない
  • いつのまにか雑草に負けて消失していることがある

などだろうか。

これまで植えた苗

面倒くさがりのガーデナーなので種から育てることは毛頭考えず、すべて苗ものを植えている。ズボラガーデナーに向いているもの、向かなかったもの、失敗に終わったものもある。

イタリアンパセリ

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今年の3月に植えた。すでに少量収穫しながら順調に生育中。

イタリアンパセリは、ローズマリーと並ぶ我が家にはなくてはならないハーブだ。これまで実家のプランターから頻繁に収穫させてもらっていたが、ついに自宅にも植えることにした。普通のカールしたパセリよりも洗いやすいところも気に入っている。

ないときはドライパセリで代用するが、香りが全く違う。きのこのマリネ、たこのマリネ、ミートボールのトマト煮込み、キャロットラペ、なんでもイタリアンパセリをかける。

クレソン

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今年の3月に植えた。順調に生育中。クレソンは山林の水辺で自生しているので、あえてコウチワハカエデの株元に植えた。今はカエデは落葉中だが5月には新緑になり木漏れ日ぐらいの半日陰になる予定だ。

肉料理の付け合わせとして名脇役なクレソンだが、スーパーで買うと結構高いのでたくさん収穫できるとありがたい。

レモンバーベナ

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今年の3月に植えた。小さすぎてとても心配だ。しかも、名札がないので埋もれる可能性大。レモンバーベナの香りが大好きで、ミントと合わせてフレッシュハーブティーを楽しみたい。根付いてくれることを願う。

タイム

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今年の3月に植えた。同じくものすごく小さい苗だけど大丈夫だろうか。

料理の香りづけに活躍してくれると期待している。

ローズマリー

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今年の2月に植えて週に1度程度収穫しながら現在2倍くらいの大きさに順調に育っている。

ベイクドポテトに使ったり、肉や魚のマリネ液に使ったり、本当に重宝するハーブだ。

冬も枯れないし、虫もほとんど付かないし、個人的にかなりおすすめだ。ただし、選定を兼ねて収穫していかないと木化して姿が不格好になる。私の場合は年中使うので問題ないが、不格好に間延びしたローズマリーのある庭を街中でよく見かける。

地中海原産だから我が家の敷地の中では水はけ日当たりが最も良好な1等地に植えた。

ミント

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昨年の初夏に鉢植えでもらい、8月まで収穫した。ミントティーやミントのお風呂は夏の間のリフレッシュ法だが、これだけは地植えにすると地下茎で際限なく増えるので鉢植え推奨。でも、頑丈と言われているミントなのに鉢が小さかったのかあまり元気がなくすぐに枯れたのは残念だった。写真は頂き物の元気なミント。金属製のボウルやバットに入れて冷蔵庫に入れておくと1か月近くもつ。

このミントを使い自宅でモヒートも何度も楽しんだ。

パクチー

昨年の初夏に植えて8月頃まで収穫した。

そんなに頻繁に使うわけではないけれどエスニック料理には欠かせない。枯れた後は種を採取できたらしいのだが、試さずじまいだった。

チャービル

昨年の初夏に植えて9月頃まで収穫した。オーブン料理の仕上げに添えたりサラダに使ったり大活躍した。ちなみに猫にも大好評。今年も良い苗が手に入れば植えたい。

ミニトマト

昨年の初夏に植えて9月頃まで収穫できた。誘引と摘芽がかなり面倒くさかった。でも、お弁当のおかずやミニトマトのパスタなど何かと便利だった。一応家庭菜園の初心者向けの野菜なのに結構面倒くさいと感じてしまったので、今年も植えるかは保留。

バジル

昨年の初夏に植えて9月頃まで収穫できた。バジルとトマト、青じそはコンパニオンプランツなので隣同士に植えたのだが、普通に虫食いだらけになった。

バジルは過熱に弱いハーブで、パスタやピザの仕上げに載せたりカプレーゼに使うという定番的な使い方をしたのだが、見た目的にも虫食いの葉は使いたくなかったので思ったより活用できなかった。

青じそ

昨年の初夏に植えてから9月頃まで収穫できた。けっこう虫に食われたが、まずまず収穫できた。冷ややっこやサラダ、混ぜご飯の仕上げなど活躍した。こぼれ種で翌年も出てくることがあるようなので、何もせず復活を遂げることをうっすら期待している。

いちご

昨年の初夏に植えて7月頃収穫した。

受粉が必要とのことで花が咲いたら刷毛を片手にこちょこちょとやったのだが、それでも無事に実ったのは3粒か4粒だった。味も甘酸っぱくて市販のいちごとは別物だった。

面倒だった割に収穫が少なかったのでもうやらない。でも、花壇にいちごが植わっているのを見ると可愛らしい。

ピーマン

昨年の初夏に植え付けたが実らなかった。がっかりだ。

スイスチャード

去年の初夏に植えて8月まで収穫した。こちらも初心者向けの野菜。色がカラフルだし栄養価も高いので今年も植えたい。

ニラ

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昨年初夏に鉢植えで300円で購入し、移し替えるのも面倒なのでそのまま放置しているのだが、切っても切っても収穫できるので最高だ。スーパーのものと比べると少し細いが、だし巻き卵の具材や薬味として大活躍している。野ざらしなので水やりも雨に任せていて、液肥も新しいものを植え付けた時のついで程度だが、まだまだ収穫できる。私の性格を知ってか、通っている直売所のお姉さんから購入をやたら勧められただけある。

おすすめのガーデニング用品

じょうろ

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普段は水やりもせずにほったらかしだが、液肥を溶かしたり、植え付けの時に使う。見た目が大好きなイギリスのホーズのじょうろ。

どうも私はこの色が好きなようだ。キッチンしかり。バスルームの壁の色しかり。

トーマスくん

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コーラのような色をした、無臭の肥料。なんと古い土を再利用できてしまう。これまでのところ、トーマス君を使って植えた花やハーブは皆とても元気だ。

ゴム手袋

縫い目のあるものは防水仕様でもすぐに水が入ってくる。

数枚目で辿り着いたのはガーデニングの本場イギリスのアウトドア用手袋。この手袋にかえてからは、雑草抜きも随分とやりやすくなった。

Mサイズしか選べなかったが、成人女性の私の手でややゆとりあり、夫の手も入る大きさだ。

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自宅で安心して収穫できる作物があると、心強い。
今後も手のかからないガーデニングを研究していこうと思う。
 

すき焼きにワインを合わせる 山椒をかけた場合の相性は?

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滋賀の両親からコロナに負けず元気をつけてと近江牛が送られてきた。

竹皮に包まれて、ただならぬオーラを放っているお姿に思わず歓声。

せっかくなので近所に住む実家の両親も招き久しぶりに賑やかな食事をとった。

すき焼きにワインは合うのか

和食とワインの組み合わせは既にスタンダードになりつつあるが、そうは言っても何を合わせて良いのか少し考えてしまうのではないか。すき焼きといえば日本酒か冷たいビールが定番だろう。

和食と西洋料理の違いの一つは砂糖の使用の有無だ。このあたりも(大方のワインと比較すると辛口を名乗っているものでも)やや甘い日本酒と和食の組み合わせは自然だ。

合うと言われるワイン

さて、すき焼きにはどのようなワインが合うと言われているのか。料理とワインの合わせ方のセオリーの一つに、色合いを合わせるというものがある。例えばサーモンにロゼワイン、白身魚のレモンソテーには白ワイン、ビーフシチューには赤ワイン、といった具合に。すき焼きは豆腐やえのき、白滝などの白い食材も入れるが、メインの牛肉は赤いし、割り下によって全ての食材が茶色く染まる。なので色合いという観点では赤ワインを合わせるのが妥当だろう。

ローヌの赤

すき焼きは甘辛く風味の強い料理だ。だからワインも繊細さの際立つものよりは風味の強いものが合わせやすい。南フランスのコート・ド・ローヌの赤ワインは黒コショウや鉄を感じるスパイシーながら果実味の豊富な赤ワインだ。

メルロー

風味が強いとはいっても、すき焼きはサシの入った柔らかいお肉を、溶き卵で柔らかくコーティングして食べる、食感としては柔らかい料理だ。

酸味も渋みも柔らかいワインと言えばメルロー種のワインだ。カベルネ・フランも柔らかいが、青っぽさが目立つものが多いし、メルローのほうが果実味がふくよかなものがものが多い。

マスカットベリーA

日本固有のブドウ品種、マスカット・ベリーAも日本の料理すき焼きには自然な組み合わせだろう。さつまいものような甘い香りと軽やかな酸味が特徴で、すき焼きの割り下には合いそうなイメージだ。

カリフォルニアなど暖地のピノ・ノワール

すき焼きのもつ甘辛さに果実味たっぷりでやや甘やかさのあるふくよかなタイプのピノ・ノワールを合わせることも多い。しっかりと効いた樽香はきのこ類にも合わせやすいだろう。

瓶内2次発酵で作られたフランチャコルタやイングリッシュスパークリングなどの発泡性のワイン

赤ワインではないが、先述のように和食の特徴であるみりんや砂糖による「甘味」を 合わせるのであれば、少し残糖のあるスパークリングワインも良いだろう。ただし、バターやトースト、蜂蜜のような香りがあるシャンパンよりも、もう少し酸味が穏やかで果実味の豊富なフランチャコルタや今話題のイングリッシュ・スパークリングを合わせてみてはどうか。

我が家のすき焼きレシピ

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すき焼きは地方や各家庭ごとにレシピが異なるが、我が家では関東風に割り下で煮込むスタイルだ。

酒、醤油、みりんが同じ割合の割り下を使う。途中煮詰まってきたら水ないしは昆布だしを加える。ちなみに砂糖は入れない。

具材は今回は牛肉の他は、春菊、焼きねぎ、焼き豆腐、しいたけ、えのき、白滝を用意した。

最初に牛脂でネギをこんがり焼いたところ、香ばしくて大変美味しかった。

試したワイン2本

マンズワイン ソラリス ユヴェンタ 2014

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長野県産メルロー種100%使用。

マンズワインの見学に行った際に現地で購入したものを最初に開けた。

長野のメルローらしく柔らかく上品な風味で、香りは穏やか。どこか醤油のような香りの要素もある。これはすき焼きにぴったり。日本酒とは違い、ワインには酸があるから、卵や高級肉で甘くなった口内をさっぱりと中和させてくれるので、普段より多くお肉を食べられる。良いのか悪いのか。

 

 信州小諸 中棚荘 中棚 御牧ケ原メルロー 2016

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2本目に開けたのは母と旅行に行った時に宿泊した中棚荘のワイン。

小諸は素晴らしく美しいところで、駅前の広場はセンス良く植栽されているし車で走っていても風光明媚で気持ちの良いところだった。中棚荘も設備こそ古いが食事も温泉も周囲の環境も静かで良く、とても良い宿だった。

醸造は、近く(といっても車でかなり坂をのぼる)にあるヴィラデストワイナリーだ。信州はここ数年ワイン造りが盛んだがまだまだ小さな作り手が多く、資金力の豊富な大きなワイナリーの醸造設備を借りて醸造しているところも多い。

さて、中棚ワインは同じメルローでも随分と性格が異なる。

こちらのメルローは、酸がしっかりしており、清涼感溢れる味わい。ワイン単体なら好みはこちらか。ただし甘辛くボリュームのあるすき焼きにはソラリスの方がより合うと感じた。

この清涼感はもう少しあっさりとした食材に合うと思う。例えば私ならぶりの照り焼き、ごぼうのきんぴら、鮎の塩焼きなどの苦みのある魚も合わせてみたい。

 

山椒をかける

すき焼きと言えば和のスパイス山椒の出番だ。

だが、山椒をかけたところ、ワインとの相性がチグハグになった。山椒の独特の香りや痺れがミスマッチだったようだ。もしスパイスを足したいなら、ワインの要素にある黒胡椒やナツメグなどが良いかもしれない。

和食とワインを手っ取り早く合わせる時のコツ

今回は2本とも日本ワインということもあり、いつも通りのレシピでそのままワインがよくあった。

だがワインと料理の相性に自信を持ちきれない場合は、飲むワインを少し料理に加えるとよい。もしくは赤ワインを飲む場合にはルビーポートをみりんの代わりに少量風味付けとして加えてみても良いだろう。

 

ジェイミーオリバーの簡単ステーキ野菜添え QUICK STEAK STIR-FLY


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普段魚派の私だが、前日の夜、急にステーキが無性に食べたくなり、夫に明日買い物に行くけど何か買ってほしいものがあるかと尋ねると、偶然にもステーキ肉と返ってきたので早速肉を買いに走った。

片道8キロの距離の生活クラブデポーに自転車でぐいぐいと走って行ったが、そこにはステーキカットではなくローストビーフ用の塊しかなかった。今思えば塊肉をステーキサイズに切って焼けば良いだけなのだが、私は更にそこから2キロ先の肉屋まで行き、店の人に勧められるがままに1250円/gの高級肉を買ってしまった。記念日でもないのに何をやっているのか。行動がおかしくなっているようだ。

良い肉なので塩胡椒かわさび醤油でシンプルに食べようかとも思ったのだが、せっかくなので新しいレシピを試した。

 

メモ

ジェイミーの食材5つでつくるシリーズの中から、ステーキのレシピ。

本来のレシピはアスパラガスを使うが、なかったのでスナップエンドウとからし菜を使用した。

生姜をピーラーでスライスしてチップにしたものを合わせるのが、ありそうでない組み合わせ。

ピリッとした刺激がお肉の脂身によく合う。

ニンニクチップを作る時にフライパンを傾けて、ミニフライヤー状態にする技は便利だ。

トウチジャンのソースも斬新で新鮮。

お肉は焼く前に必ず常温に戻しておくこと。

 

合わせるワイン

トウチジャンのソースはこってりとしているので、フルボディの赤ワインが合う。

カベルネ・ソーヴィニヨン主体の左岸のボルドーなど。

 

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タルトタタン

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シンプルで美味しいタルトタタン

メモ
私の知る限り最も簡単なタルトタタンのレシピ。りんごを鍋で長時間煮込んだり、パイ生地を自分で作る手間とは無縁。材料もシンプルながら味はとても美味しい。

ちょっとしたおもてなしの席でも重宝する便利なレシピ。シナモンやナツメグを削ってかけたり、バニラアイスクリームとミントを添えたり、アレンジ自在。

 

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馬場香織さんのきのこのマリネ

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きのこのマリネ


メモ

馬場香織さんのレシピが大好きで、本は3冊持っている。アメリカに住まわれていた影響か、簡単で豪華でおしゃれな雰囲気に仕上がるものが多い。

中でもこのきのこのマリネはお客様に出してもかなり好評だ。ただし、マリネ液の白ワインビネガーの代わりに私は生活クラブのすし酢を使っている。

きのこは香りのよい天然ものを使うこと、鉄フライパンで強火でこんがり焼くのがこつ。

焼いている間はきのこをいじったり、鍋をあおったりしないこと。

2時間以上漬けるとあるが、出来たても美味しい。

合わせるワイン

きのこは普通赤ワインに合わせることが多いが、このレシピはレモンの酸味が効いているので白ワインもおすすめ。

樽の効いたカリフォルニアのシャルドネか、こくのあるボルドーの白など。

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